別館 HOME


実家の郵便箱が、作ってから数十年経ってだいぶ壊れてきたので 作り変えることにしました。

前のフタは閉まらず、後ろはフタが無く、筒状態です。 天板のベニヤ板はめくれていて苔まで生えています。
p37.gif
p38-m.gif
(住所氏名部は塗りつぶしてあります。)


木材は ストーリオという木材の加工と販売をしてくれるお店 に注文しました。 自分で作った図面通りに木材を加工してくれます。
日曜大工応援隊! ストーリオ株式会社


まず、概略図を作りました。 今の郵便箱の寸法とほぼ同じくらいの大きさです。
zu.gif


最初の図はこれとは若干違ってましたが、作っているうちに フタの部分の構造を変えていき、最終的にこのようになりました。 更に、現物合わせで付け足している箇所もあります。

この図から、注文用の部品図を作って、以下の板材を買いました。 送料込みで6,713円でした。
屋根板 ラワンベニア合板(5.5mm厚) 190×600mm 2枚
屋根支え ラワンベニア合板(9mm) 60×150mm 3枚 斜めカット×1(出来上がり50×140mm直角三角形6個)
天板 ラワンベニア合板(9mm) 530×280mm 1枚 溝加工×2箇所
側板 ラワンベニア合板(9mm) 500×153mm 2枚
底板 ラワンベニア合板(9mm) 500×260mm 1枚
前面 ラワンベニア合板(9mm) 242×89mm 1枚



途中の写真を撮らなかったので、いきなり組み立て中の写真です。 板材には外側になる部分に木部保護材を塗りました。 防腐、防虫の効果があるそうです。
p00.gif

p05.gif

p08.gif

p07.gif

p10.gif

屋根の中央にできた隙間は、木部用エポキシで埋めました。
p11.gif



フタの可動部分は、最初は蝶番を考えていたのですが、市販の 郵便箱と同じような作りにしました。
p25.gif

入り口側のフタは、3mm厚の板材(手持ち板材から切り出し)に プラスチックの下敷きを貼り付け、 その上から0.1mm厚ステンレス板を巻きつけるようにしました。 ボンドスーパーXで貼り付けていますが、ステンレス板を曲げた部分は 少し浮いてしまいました。裏側の4箇所でネジ止めしています。
p27.gif

3mmφステンレス棒をいっしょに巻き込んでいます。 この棒を側版の穴・溝で支えて、フタが動くようにします。
p28.gif

こんな感じです。受け側にもステンレス板をUの字にして 貼り付けてあります。
p15.gif

取り出し側のフタは、中が見えるように2mm厚透明アクリル板で作りました。 こちらも、ステンレス棒をスーパーXで貼り付けてあります。 フタには磁石を貼り付けてあり、開けたところで止まるようにしました。
p29.gif

ステンレス棒の端は穴と溝で支えます。
穴側。
p16.gif

溝側
p17.gif

持ち手の部分は、アクリル板の端材を半田コテであっためて 指がひっかかりやすいように曲げて、スーパーXで接着しました。
p12.gif

p26.gif



三角の屋根の部分は、はめ込むだけにしました。
p24.gif
上と下の写真の部分がびったりとはまるように作ってあります。
p23.gif

銀色の小さな円柱の部品は、磁石です。
p20.gif

磁石がぴったり合わさるように、高さ調整ができるようにしてあります。
p21.gif



油性ペンキを塗って乾かしているところです。 外側になる部分は二度塗りしてあります。
p18.gif



入り口側のフタは、外から押された時だけ開くようにしたかったので、 キックバネとか磁石とか自重とかコイルバネとかいろいろと 考えていたのですが、結局このようにしました。
p35.gif
巻尺の一部を切り取ってネジで天板に留めてあります。 天板を組み付けるときに巻尺片を90度曲げて、フタを 外側に向かって押すようにしておきます。 巻尺片は常にまっすぐに戻ろうとしますので、フタが押されて 巻尺片が更に曲げられても90度の状態に戻ろうとする力で フタを閉めてくれます。 横にある木片は、フタで巻尺片に折り目をつけられないように するためのストッパーです。 耐久性は、使っていきながら評価です。



古い郵便箱を取り外していたら、ヤモリが二匹出てきました。 片方は逃げていきましたが、もう片方がじっとしているので、 そっと別の場所に移してあげました。
p39.gif

p40.gif



台座も古くなっていたので、取り外した郵便箱の使えそうな板で 作り直しました。定規を全く使わない現物合わせです。 この後、白ペンキを塗ったのですが、写真に撮るのを忘れました。 錆びないように、釘、ネジはステンレス製を使っています。
p41.gif



出来上がりです。
p58-m.gif
住所氏名は変えてあります。 本物は、ヒノキ板に墨塗りした後、字の部分を浮かし彫りで残しています。
p57.gif




別館 HOME